電動自転車のリミッター解除は違法!安全・合法にリミッターカットする方法はある? - 電動自転車のレンタル
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電動自転車のリミッター解除は違法!安全・合法にリミッターカットする方法はある?

電動自転車について調べていると「リミッター解除」という言葉を目にすることがあります。

「電動自転車が速くなる」というような説明も見当たりますが、どういうことでしょうか。ひもといてみましょう。

電動自転車のリミッター解除は違法!安全・合法にリミッターカットする方法はある?

電動自転車にはアシスト力の制限がある

電動自転車は、人間が漕ぐ力を、電動の機構によってアシストし、より楽に自転車を漕げるという仕組みの乗り物です。

このアシスト力があることで、同じ力で漕いだとき、電動自転車のほうがより速度を出すことができます。

しかし、すべての電動自転車で、一定以上にはアシストされないよう、アシスト力には制限がかかっています。時速24kmを目安に、一定以上のスピードが出たときには、アシストがストップします。これは、一般的に言う電動自転車の「リミッター」です。

なんのためにリミッターが設けられているかといえば、それはスピードの出すぎを防ぐためです。際限なくアシストされてしまえば、自転車がどんどん加速して、危険になる可能性があります。そのため、時速24kmを目安に、それ以上のスピードが出にくいよう、リミッターが存在するのです。

リミッターを解除することはできるのでしょうか? 「できるかできないか」で言えば、可能です。

アシスト力の制限をかけているスピードセンサーを調整するなど、さまざまな方法があります。

ネット上では、解除のための改造キットが販売されていたり、作業を請け負うと謳っている事業者も見つかるようです。電動自転車の構造について、機械的な部分も含め、十分な知識があれば、自身で行うこともできるかもしれません。

しかしながら、リミッターの解除には大きなリスクがあることを理解しておく必要があります。

電動自転車のリミッター解除は違法!安全・合法にリミッターカットする方法はある?

リミッターを解除するのは違法であるなど、さまざまなリスクが

安全のためリミッターを設けることは、電動自転車に対して課せられた法律上の基準となっています。逆に言えば、リミッターのない電動自転車は違法な電動自転車であり、そういった電動自転車で走行することも、違法な行為とみなされます。

従って、ネット上で見つかる「リミッター解除」や「リミッターカット」といった情報については、法的リスクを認識しておくべきです。

リミッターのない電動自転車は、単にスピードが出やすいというだけでなく、急加速によってバランスを崩しやすいなどのリスクもあり、大変危険です。その意味でも、自己責任となりますし、公道を走行すべきではないでしょう。

また、リミッター解除は一種の改造行為ですので、行ってしまうと、メーカーや販売店での正規のサポートを受けることができなくなります。電気回路部分の改造が不適切であれば、故障や火災のリスクもあります。

そうした、さまざまな事情を踏まえて考えると、リミッター解除はあまり得策とは言えません。

よりスピードを出したいと考えるのであれば、電動アシスト自転車を改造するよりも、フルアシスト自転車やバイクなど、ほかの交通手段を考えたほうが、安全・快適に走れるでしょう。