電動自転車は電気製品の一種と言えます。だとすると、雨の中を走行しても問題ないのでしょうか? また、屋根のない駐輪場に置いておいて、雨ざらしの状態になってもいいのでしょうか? 電動自転車と雨についてまとめました。
電動アシスト自転車は、基本的に、生活防水性能を備えていますし、部分的に防滴構造になっているものもあります。そのため、雨のなかに雨ざらしで保管していたとしても、ただちに問題が起こることはありません。
もちろん、雨天に雨のなかを走行していて、自転車が濡れたことで故障したり、乗っている人が感電したりといったこともありません。普通の自転車のように、雨は問題ないと考えてください。
ただし、普通の自転車と同様に、濡れたままだとサビが生じるおそれがあるので、濡れたまま長時間放置するのを避け、雨が止んだあとに、乾いた布なので水を拭き取っておくと、自転車がキレイな状態で長持ちすると思います。
また、「生活防水」や「防滴構造」とは、シャワー程度の雨にさらされる状態を想定しています。強い横殴りの雨や、自転車が倒れてしまって、水没したような状態になると、内部に水が浸入して問題が生じることがあります。
そのため、台風などで豪雨が予想されるときは、可能なら屋内に保管し、やむをえず屋外に置くときは雨よけカバーなどを使うほか、自転車が倒れないように注意してください。
同じ理由で、濡れても平気だからといって、ホースで水をかけて洗浄するのは避けましょう。ホースで大量の水をかけられることまで想定していないからです。もちろん、バスタブにためた水に浸けてしまうなどはNGです。
雨のなかで電動自転車を利用することには問題ありませんが、しかし、雨天の走行はさまざまなリスクがあるので、十分に注意しての走行をお願いします。
具体的には、
といった点に注意が必要です。
特に、傘をさしながらの片手運転は道路交通法にも違反します。傘をさすときは、自転車に固定できる器具などを使うことに加え、視界の確保などもしっかり対策しておきましょう。
雨に濡れても問題のない電動自転車ですが、雨よけのレインカバー(自転車用のカバーということでサイクルカバーとも呼ばれます)を使うのも良い方法です。日頃からカバーを使うことで、汚れも防げます。イタズラ・盗難の防止にも多少の効果が期待できます。
レインカバーは、純正品では、4,000~5,000円程度から販売されています。量販店やネット通販でも購入できますが、次のような点に気を付けて選ぶようにしてください。
電動アシスト自転車の定額レンタルサービス「スマイルサイクル」では、レインカバーなどのご用意はございません。当サービスでレンタル提供しておりますPanasonic製の電動自転車は、国際基準での生活防水機能を備えており、スイッチ部分などは防滴構造、オプションのチャイルドシートは防水加工の素材を使用しています。また、塩水噴霧試験で、浸水や腐食のテストが行われています。雨のなかでも安心してお使いいただけます。
[自転車マメ知識] 2023年12月25日