電動自転車のバッテリーは、どの程度、寿命があるのでしょうか?
メーカーによりますと、3~4年で交換が必要とされています。しかし、これはあくまでもメーカーの見解で、正直なところ、はっきりした答えは出しにくいところがあります。
というのは、電動アシスト自転車に採用されているリチウムイオンバッテリーは、使用環境(気温、充電頻度、自転車本体にかかる負荷etc)によって劣化の具合が均一ではありません。
例えば同じ時期に購入して同じくらいの距離を使用されている人を比べても、乗り手の体重、保管場所の環境によっても違ってきます。置き場所が日向か日蔭などといったことによっても左右されるため、はっきりと「寿命は〇年!」とは断言しにくいのです。
前提として、バッテリー寿命は使用年数ではなく充電回数によって決まります。この観点からは満充電回数700~900回が寿命の目安とされています。そのため、三日に一回、満充電するくらいのペースで使っている場合と、一週間に一回、満充電するという場合とでは、同じペースで使い続けたとき、前者のほうが早く寿命に達する可能性が高いと言えます。
ですが、「バッテリーには経年劣化があり、使わない期間も劣化が進行する」ともいわれており、あまり使わなかったからといって寿命が長くもつとは必ずしも言い切れない面もあります。やはり具体的に何回とは申し上げられないようです。
劣化して満充電にしても5kmしか走行できないバッテリーがあっても、1日1~2kmの近所の買い物にしか使わない方であれば、毎日充電すればまだ使うことができますね。 一方、もっと遠方にまで頻繁に出かけるという人は、同じ劣化状態のバッテリーであれば、「そろそろ寿命(買い替え)」となります。
おそらくですがメーカーが推奨している3~4年というのは、そのくらいの年数で充電頻度が多くなってきて、買い替えされる、または検討されるお客様が多いという事ではないでしょうか?
推測にはなりますが、例えばバッテリー部分が元気でも、本体の自転車側に大きな修理箇所が発生して「じゃあ買い替えよう」という方も多い気はします。
電動自転車はそれ自体が重量のある車体なので構成部品も丈夫なものが採用されていることがほとんどですが、それゆえに大きな不具合が見つかるまで気づきにくいとも言えます。
当サービス、電動アシスト自転車の定額レンタルサービス「スマイルサイクル」では、バッテリーの寿命による劣化については、無償で交換を行っています。
また、返却されてきた自転車は、弊社スタッフが、車輪、自転車のヘッド部分をばらして、清掃、破損箇所が無いかの確認等念入りにチェックした後、再度くみ上げるという工程を経て再びレンタル車両として使用しております。もちろん、ブレーキゴムや、タイヤ等の消耗品も必要に応じて新しいものに交換しております。
電動自転車に限らずですが自転車というものはキチンと手をかけてあげればキチンと長く使うことができます。バッテリーの劣化や破損などは交換しかないですとしても、言い換えればそこは交換することでその後も使うことは可能です。弊社では少しでも永く、安心して使用していただくために日々努めておりますので、自転車レンタルをお考えの方は、ぜひ、「スマイルサイクル」をご利用ください。
[自転車マメ知識] 2023年12月7日