皆様は自転車の盗難に対してどのように対策されておられますか?
二重ロック、室内保管、複数台の自転車を鍵でつなぐetc……どれも有効な手段です。しかし、それでも「自転車が盗まれた!!」という事案は後を絶ちません。
それでは、もし自転車盗まれてしまったら、どうすればいいのか、盗難にあった際の対応を整理してみたいと思います。
まず、そもそもどんな状況で自転車の盗難が起こるのでしょうか?
都市部では、
などが盗難のおきやすい環境です。つまりは駅の近辺などがリスクが高い場所と言えそうです。
実際、「駅の駐輪場で施錠せずに置いておいたら盗られていた」という話は、非常によく耳にする「あるある事例」でしょう。こういった場所では、必ず施錠するという習慣を身につけてください。
自転車店には、日々、盗難にあわれた方がある情報を求めて訪れる光景が見られます。それは「防犯登録」の情報です。
盗難にあった場合、警察に盗難届を出す必要があるのですが、そのためにはまず自転車の防犯登録を確認する必要があります。そのため、自転車盗難の際にまず必要なことは、
だと言えます。
防犯登録の情報(防犯登録番号)は、そのときになって販売店に確認しなくても、購入時など事前に手元で把握していればそれで問題ありません。
防犯登録とは、車でいうナンバープレートのようなもので、自転車と持ち主を紐付ける物です。よく「保険」という表現をされる方がいますが、盗難にあった際に金額を補填する(=盗難補償)物ではありませんのでご注意を。
自転車販売店では、自転車の購入者に対して防犯登録の登録をしていただくことが義務付けられています(※防犯登録をしなければ販売してくれないお店もあります)。そしてその登録された情報は防犯登録の有効期間(都道府県によって差はあるが通常5~10年)保管しておくことが定められています。
これにより、「防犯登録」された自転車の「盗難届」を申請することで自分の自転車が発見された際に自分の手元に返ってくるという仕組みになっています。
盗難届の申請は、警察署でも交番でもかまいません。防犯登録番号のほか、盗難にあった場所・日時などの情報が必要です。
盗難にあわれた方の中には、盗難届を出しても「どーせ見つからないでしょ?」とほったらかしにされる方もおられます。しかし、盗難届は出しておくべきです。
自転車を盗んだ犯人がその車両をどこかで乗り捨ててそのまま放置したとしましょう。乗り捨てられた車両が、もし放置車両として撤去され、盗難届が出されていない場合、放置した責任は犯人ではなく持ち主になり、撤去費用、車両保管費用などが発生します。つまり自転車を放置したのが、盗んだ犯人ではなく、持ち主のあなたですよとみなされてしまうのです。
そうならないためにも、また、なにより盗まれた自転車が戻ってくる可能性のためにも、被害にあった際はすぐに警察にて盗難届を申請することが重要です。
ちなみに申請後に自力で自転車を発見した場合などには申請を取り下げる必要があります。自分自身が盗難の犯人と疑われることがあるためです。
なお、レンタルで利用している自転車の場合、レンタル会社が防犯登録をしているはずですので、レンタル会社に連絡しましょう。
当サービス「スマイルサイクル」の場合も同様です。ご利用の方で、自転車の盗難に気づかれた場合、すみやかに弊社までご連絡ください。その後、大変、お手数ですが、警察への盗難届の申請にご協力ください(ご利用の方に申請いただく必要があります)。
スマイルサイクルでは、「盗難あんしんオプション」をご利用で、盗難時に施錠をしており、お手元にカギがある場合、ご利用者の方に弁償等をお願いすることはありません。盗難届にご協力いただいたあと、代車をお届けしますので、ご安心ください。
[自転車マメ知識] 2023年12月18日